プロンプト1:「個人旅行」と「パック旅行」
構成・結束性6のサンプル
少し忙しい都市生活から休みたい時や新しい印象が必要だと感じる時、旅行するのは一番良い方法である。現在、旅行代理店が多く、旅行に関する営業もよく発展しているおかげで、外国へ行くのは問題ではない。旅行代理店は様々なサービスを提供しているが、個人旅行を選ぶ人も多いだ。両方はもちろん、それなり便利だが、私にとっては個人旅行のほうがいい。
パック旅行の長所は旅行代理店が面倒な手続きを全部済ませるということだ。ホテルの予約、交通費、遠足ルートなどを安心して旅行代理店に任せば良い。ガイドなどの用意も旅行会社の仕事である。そして、ある名所や博物館をグループ遠足としてしか訪れることが出来ない。が、全てが計画通りでなければならない。一分でも遅刻するのはいけない。パック旅行は行為自由が確かにない。ゆっくりと散歩したり、建築物や自然の美しさや雰囲気を味わったり暇もない。
その一方で、個人旅行の時好き勝手にしてもいい。グループを困らせる恐ろしさも心配もなしに、自分で名所を選び、過ごしたい時間も選ぶことが出来る。それでも、短所もある。まず、一人で旅行するのはやはり危ないだと思う。更には、ガイドがないから、英語や訪れている国の言葉を話せるのも大事だ。そして、ホテルの予約などで何か問題が起こったら、自分で何とかするしかない。
けれども、私が選ぶのは個人旅行だ。グループで早く早く名所を走り回って、いつもだれかのせいであせったりするのはいい旅行であるまい。もし滞在時間を精一杯と味わいたかったら、個人旅行に越したものはない。
【解説】
段落分けがされており,「パラグラフ意識」はある。また,「マクロ構成」は,序論,本論(パック旅行のプラス面とマイナス面,個人旅行のプラス面とマイナス面),結論となっていて,そのバランスも適切である。本論ではパック旅行から個人旅行に話が転換する部分で「その一方で」が使用され,さらに最終パラグラフでは,結論の冒頭にくる接続詞としては一般的ではないものの,その前のパラグラフの最後を受けて,「けれども」が使われており,パラグラフ間の結束性も高い。
序論で「個人旅行のほうがいい」と述べ,結論でも自分が選ぶのは「個人旅行」であることに再度言及していること,および,序論で「忙しい都市生活から休みたい」時,旅行は良い方法だと述べていることが,結論の「グループで早く早く名所を走り回って,いつもだれかのせいであせったりするのはいい旅行であるまい」と内容的にもつながりがあることから,序論と結論に呼応があると認められる。以上より,「6」となる。
*なお,このサンプルではパラグラフ間が1行空けられているが,特に空ける必要はない。